「保険料等収入」から、保険金や年金、解約返戻金の支払いなど「保険金等支払金」を差し引いた数値ではどうか。この指標は一部で「保険収支」「キャッシュフロー」などと呼ばれ、たまに目にすることがある。収入から支払いを引いた結果がプラスなら良好、マイナスなら問題という簡便さが魅力だ。しかし、結論を先に言えば、この指標で収益や経営の健全性をつかむことはできない。それは生命保険財務の特徴である責任準備金を完全に無視しているからだ。
[参考サイトのご紹介]
保険市場の終身死亡保険
http://www.hokende.com/static/life/big_sleep/permanent/
保険市場の定期保険
http://www.hokende.com/static/life/big_sleep/term/
生命保険の収入と支払いの仕組みを簡単に説明すると、その年度に入ってきた保険料のうち、将来の保険金支払いに備える部分は責任準備金に繰り入れられる。同じ終身保険の保険料でも、一時払いならその年度の保険料は大きくなり、月払いや年払いならその年皮の保険料は小さくなる。他方、その年度に発生した保険金や解約返戻金は、責任準備金を取り崩して支払われる。たまたま過去に販売した保険の満期が集中すれば、その年度の保険金支払い額は急増するだろう。保険料収入と保険金などの支払いは何の対応関係もない。
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