訓練は厳格なほど効果が上がるわけですから、追い込みを迎えた直前の段階では学校や予備校の先生、あるいは親や兄弟に協力を得て、集中的に時間の感覚を身に付けることを勧めます。制限時間の中には、計算ミスのチェックなど答案を見直す時間も含まなければいけません。そのためには、解答ミス、計算ミスをしたときの処理能力も高めておくことは言うまでもありませんが、訓練する際は、配点と時間配分をよく考え、制限時間を十分短く設定し、この十分間でケアレスミスを確認する訓練をしてほしい。このことは、特に重要です。英語の出題傾向を例に説明しますと、大きな設問が六問あって、最後の六問目に驚くほど長文の出題が多い。この長文の配点は二〇〇点満点中の四二点か四三点ですから、重要度の高い問題です。それに対して五問目までの文法など語法を問う問題の配点は一つ二点ぐらいしかありません。配点が二点ほどの問題で時間を費やしてしまうミスを避けないと、時間不足で長文の四〇点をみすみす失ってしまう結果に。ちなみに、英語の配点は事前に知ることができるので、その情報はきちっと収集しておく必要があります。
冬休みは、家で勉強を見る機会が多いと思います。本番が迫っているだけに、親も子も無意識のうちに神経が立っているもの。子どもが本番の近づいてくるプレッシャーから、反抗的な言葉を投げかけたり、投げやりな態度を見せたりすると、親としてはどうしても、子どもがもう一つ真剣でない、この期に及んで自覚が足りない、ように見えてしまいます。勉強を見ていても、つまらないミスをしたり、雑だったりすると、「やる気あるの?」「こんなのでは受かるところないわよ」「今まで何をやってきたの?」……、つい厳しい言葉を口にしがちです。そんなときは一呼吸置いて、これまでを振り返ってみましょう。お子さんは長い間勉強し続けてきたではないですか。遊びたいことも我慢して塾に通い、家でも机に向かってきたのです。そのことを評価してあげてください。それになんと言っても一二歳なのです。そこに気持ちが向けば、お父さん・お母さんのイライラも治まるはずです。お子さんも、お父さん・お母さんも良好な精神状態で勉強に集中すること、これが冬休みのポイントです。
消しゴムを使わないノートの使い方などというと、何か奇異に問こえるかもしれませんが、実はとても大切なことなのです。成績に自信のない小・中学生は、自分の書いた答えや考えをすぐ消したがる傾向があります。自分で書いた答えを消してしまう!よく考えてみると、何ともったいないことをしているのでしょうか。特に数学などは、たとえ間違った解答をしたとしても、それは消さないほうがよいのです。間違え方にもいろいろあり、最初から考え方の違うもの、途中の式までは合っているのに計算で答えを間違えるもの、最後の答えで単位を間違えるものなどがあります。大切なのはどのようにして考えて、どうして間違えたのかを自分で再検討することですから、もし自分の書いた解答を消してしまったら、今までの努力がゼロになってしまうだけでなく、なぜ間違ったのかを考えることができなくなってしまいます。間違えるのも勉強だと思い、たとえ正解でなくとも、せっかく自分で書いた解答は残しておき、正しい解答をすぐそのそばに書いておけばいいのです。そうすれば2つを比較して、自分の考え方のどこがいけなかったかがよくわかり、その問題を深く理解することができます。次に算数で例を示しておきます。ノートに書いてあることを消すということは、自分の考えをすべて消してしまうことですから、間違いを検討する余地がなく、進歩は望めません。それに、消している時間がムダになります。本当の学力をつけて成績を伸ばそうと思うならば、きれいにノートを使うことにこだわりすぎないで、思いきって消しゴムをあまり使わないことを考えてみてください。以上、今までノートの上手な使い方を書いてきましたが、そのほか細かいノートの使い方は各塾の方針がありますから、それぞれの教科担当の先生に聞いてください。ノートのとり方が上手になれば、必ず成績をアップさせることができます。たかがノートとあなどらないでください。
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